10.魅惑のゴールド

私達の周囲にも貴金属店が有るかと思います。皆さんはそんな貴金属店に行ったことが有りますか。ところで貴金属とは一体何か、皆さんは御存知ですか。貴金属とは一般的にはシルバー、ゴールド、それにプラチナを指して呼びます。従ってシルバーアクセサリーを含めてこれらシルバー、ゴールド、それにプラチナが貴金属店でよく売られています。ここシルバーアクセサリーを理解するうえで、ついでに知っておきたい貴金属の話をしていきます。皆さんがこれを御覧になって、皆さんの周囲の貴金属に関心を抱いていただけたら幸いです。
貴金属と言えば何と言ってもゴールドです。皆さんの中には現在シルバーアクセサリーを愛好している人もいるでしょうが、ゴールドはシルバーと並んで人類に古来から愛されてきた貴金属です。そんなゴールドは、言わば「太陽の金属」です。そんなゴールドの言ってみれば危険な魔力について紹介しましょう。これを御覧になった後、皆さんもすっかりゴールドの魔力に取りつかれていることでしょう。

金はラテン語で「朝の光の色」を意味しています。いまからおよそ6000年前、人類が金の精錬技術を手に入れて以来、金は人類に最も愛される貴金属となりました。金はそれほど昔から人類によって精錬され、そして愛されてきたのです。そしてそれは現在も変わっていません。金は「太陽の金属」とも呼ばれています。と言うのも金はまた「地中の太陽」とも呼ばれています。また地球をめぐる太陽が金の光を地中に閉じ込めたのが、金脈だとも言われています。
ところでここで少し金に関するエピソードを紹介しましょう。古代都市国家ウルの王様の墓には、シュメール文明の華麗な夢が眠っていました。王様の装身具を初めとして、実におびただしい数の飾り物、戦車等の武具、それに楽器等にはそれぞれ素晴らしい金の細工が施されていました。また王妃シュバトは金、銀、ラピスラズリ、多彩なメノウのビーズ等で飾り尽くされていました。それは言ってみれば、さながら宝石の衣をまとっているかのようであったということです。皆さんも想像してみてください。ものすごく荘厳な情景ではありませんか。
嘗て人類には所謂大航海時代が有りました。また多くの冒険家が世界を旅しました。私達もマルコポーロやコロンブス等の話を知っています。そんな冒険家達は黄金を求めて、そして大航海に乗り出しては歴史を塗り替えていきました。そんな冒険は当然ながら金と密接に関わっています。例えばイタリアでは、年に一度のベネチアの大祭で、金箔に覆われたガレー船をくり出したと言われています。またこの後に船はフランス皇帝ナポレオンに焼かれてしまい、残った金はフランスに持っていかれたとされています。アジアに目を向ければ紀元前一世紀、中国は後漢の光武帝が倭国の使者に金印を贈ったのが、日本史に登場した最初の金だという事です。
私達にも馴染み深い金ですが、このときが日本人と金との最初の出会いであったのかも知れません。